職場の人間関係で悩まない為の「3つの対処法」

職場の人間関係

どうも、eiji-kです。

今日は

「職場の人間関係を改善する為の3つの対処法」

というテーマで話をします。

以前、メルマガ読者限定でQ&A音声をプレゼントすべく、質問を募集したんですが

・職場の人間関係がうまくいかず困っている。

・意思疎通がうまくできず、フラストレーションを感じている。

という意見をいくつか頂きました。

「職場の人間関係」は切っても切り離せないものですし、悩みを抱えている人もきっと多いでしょう。

ということで、私自身が最も効果的だと思える「3つの対処法」をブログ記事として書くことにしました。

人によっては不快感を感じるだろうし、胸の奥から熱い物が込み上げて、イライラが止まらないかもしれません。

でも、理想論だけを語ってもしょうがないので(苦笑)

現場で生きる、リアルな話をしたいと思います。

対処法1:仲良くなろうとするのを止める

いきなりこんなことを言ったら、元も子も無いですが(苦笑)

「職場の同僚と仲良くなろうとするのを止める。」

これだけで、ストレスがだいぶ減るし、関係自体も良好になります。

ちょっと考えてみて欲しいんですが、職場における「望ましい人間関係」ってどんな物だと思いますか?

・・・

・・・

平たく言えば、「職場」とは、求められた成果を出すことで、その対価として報酬をもらう場所のことです。

ということは、職場における「望ましい関係」とは、お互いが効率的に仕事をおこない、より高い成果を生み出せる関係であるはずです。

決して、「みんなで仲良く、お手手を繋いで^^」という関係ではありません。

逆に言えば、成果さえ出ていれば、無理して仲良くする必要なんてないわけです。

こうやって言うと、もしかしたら

「でも、嫌われるのはやっぱり怖いし、職場で嫌われたら仕事に支障が出るんじゃないですか?」

と感じるかもしれません。

では、ちょっと、学生時代のことを想い出してみてください。

3年Z組銀八先生

あなたの学校にも、1人や2人、生徒の間から人気が高い教師がいたと思います。

その人気教師って、どんな人物でしたか?

生徒と仲良くなろうと必死で、無理やり話題を合わせていましたか?

必要以上に笑顔で話しかけたり、余計なおせっかいを焼いていましたか?

おそらくそうではないはずです。

生徒に迎合したりせず、適度に距離感を保って、ちょっと近寄りがたい雰囲気すらある。

でも、生徒のことをしっかりと見ていて、いざという時には、体を張って助けてくれる。

そんな、クールで大人な教師が、人気だったはずです。

それとは逆に、子供達にすり寄って、仲良くしようとしてくる教師の場合。

残念ながら彼は、生徒からナメられて、いいように使われたり、うざがられて、嫌われてしまうでしょう。

子供達だって、バカではありません。

笑顔の下に隠された下心なんて、すぐに見抜かれてしまうのです。

・・・

職場の人間関係もこれと一緒です。

まずは、自分の能力を高めて、与えられた仕事をきっちりこなす。

同僚とは、無理に仲良くしようとせずに、適度な距離感を保つ。

実際やってみればわかりますが、こうすることで、逆に一目置かれて、好かれるようになります。

周囲に嫌われることを恐れて、仲良くなることばかり考えていたら、その下心は伝わります。

「あっ、こいつ、仕事が出来ないから、人に媚びを売ってなんとかしようとしてるんだな。」

そう思われてしまったら、終わりです。

なので、「無理して仲良くなろうとするのは止める」。

まずはここから、実践してみてはいかがでしょうか。

対処法2:相手に期待するのを止める

職場はもちろん、人間関係全般で生じるストレスの多くは、これが原因になっています。

・俺はちゃんと指示したのに、なんで言われたとおりやってないんだ!

・自分は時間どおり来てるのに、なんであいつは遅刻するんだ!

・言われたとおりちゃんとやったのに、なんで後になって内容を変えるんだ!

これらは全て、「自分が期待したこと」と異なる行動を相手が取った結果、生じるものです。

相手が期待を裏切ったせいで、自分が被害を被る羽目になる。

だから、強い怒りを感じるし、こういうことが積み重なって、慢性的なストレスになるわけです。

だったらいっそのこと

「最初から相手に期待するのを止めちゃえば?」

というのが、私からの提案です(苦笑)

「期待」というと、一見ポジティブな言葉に聞こえますが、裏を返せばこれは、形を変えた「依存」です。

相手が自分の期待したとおりに動いてくれることを全面的に信じ、それ以外の可能性を考慮しようとしない。

相手が期待どおり行動してくれたら、ハッピーになり

期待とは異なる行動を取ったら、アンハッピーになる。

これが「依存」じゃなければ、何なのでしょうか?

相手のことを信用し、仕事を任せたり、予定を組むことも、もちろん重要です。

ただ、あらゆる可能性を考慮し、想定外の事象が起きた時に備えて準備しておくことは、その数倍重要です。

期待を裏切った相手ももちろん悪いですが、それに対して怒ったり、ストレスを抱えても、何の得にもなりません。

そうではなく、まずは、「他人」なんていう不確実な物に、期待するのを止めてみる。

相手に依存するのは止めて、どんな状況になっても、対応できるだけの準備を整えておく。

その方がより健全だし、あなたにとってもプラスになります。

孫子に学ぶ、人間関係改善の肝

ちなみに、著名な戦略書、「孫子」の中に、以下のような記述があります。

智者の慮は、必ず利害に雑(まじ)う

これは、智者(賢い人間)は、必ず利益と損失の両面から物事を考える。

すなわち、利益を考えるときには、損失の面も考慮に入れる。

という意味の言葉です。

誰かに仕事を依頼する際、自分が期待した結果(利益)だけを考えるのは、愚者のやることです。

そうではなく、その期待が裏切られた状況(損失)も考えて、事前に準備しておく。

それが、智者のあるべき姿です。

このように

「相手に期待するのを止めてみる。」

これをするだけでも、ストレスがだいぶ減って、良好な関係を保てるようになるので、おすすめです。

対処法3:自己重要感を与える

これは、職場に限らず、人間関係全般において「一番」と言っても過言ではない、重要な要素です。

「自己重要感を与える」とは、平たく言えば

・自分は、この人から期待されている。

・自分は、この人にとって欠かせない存在である。

相手にこう認識させてあげることです。

なぜこれが、職場の人間関係構築において重要な役割を果たすのかというと

人は、強制的に行動を促されるよりも、自発的に行動した時の方が、はるかに高いパフォーマンスを発揮できるからです。

例えば、会社の後輩に、資料作りの仕事を依頼するとします。

できるだけクオリティの高い物を、早急に作って欲しい。

そんな時、以下のようにお願いしたら、どうでしょうか?

「○○、今週の金曜日までに、資料の作成をお願いできるか?」

「かなり重要なプレゼンで使う資料だし、必ず納期までに間に合わせてくれよ!」

「お前、イージーミスが多いから、よく注意して作成するように。」

その辺のオフィスでありがちな光景ですが(苦笑)、このやり方だと、良好な人間関係は構築できません。

なぜなら、「納期に間に合わせること」、「ミスしないこと」ばかりに心が囚われて、強制的にやらされた感覚が強く残るからです。

当然ながら、そうやって出来上がった資料は、クオリティが低い、微妙なものになるでしょう。

では、例えばこれを、以下のように言い換えたらどうでしょう?

「○○、今週の金曜日までに、資料の作成をお願いできるか?」

「時間が無いのはわかってるけど、かなり重要なプレゼンで使う資料なんで、信頼できるお前に任せたいんだ。」

「○○は、最近だいぶミスも減って来てるし、いい資料ができること、期待してるぞ。」

・・・

おそらく、先ほどの例と比べて、はるかにクオリティの高い資料が出来あがるでしょう。

なぜなら、彼は、上司から期待され、信頼されることを通じて、”自発的に”資料作りに取り組むようになるからです。

自分の意志とは無関係に、強制的に何かをやらされた場合、人間の能力はたいして発揮されません。

モチベーションが上がらず、合格ラインをギリギリ越えるくらいの、無難な物しかできない。

それとは逆に、後者のようなケースの場合。

「上司が期待してくれている」、「自分を必要としてくれる」という思いが自発的な行動を生み、高いパフォーマンスを発揮できるようになります。

その結果、成果物のクオリティも上がって、指示した側、された側、双方にとってプラスになり、より良い関係が構築できるんですね。

これが、「自己重要感を与える」という行為です。

ムカつく上司への対処法

先ほどは、自分が上司だった場合を例に挙げましたが、立場が逆になっても同じです。

例えば、指示どおり作業をおこなったにも関わらず、後付けで修正を言い渡された場合。

「自分はちゃんと言われたとおりやったじゃないですか!修正するなら、なんで最初に言ってくれなかったんですか!」

こうやって食ってかかるのはNGです。

上司もプライドがあるので、こう言われたら

「何、逆ギレしてんだよ。俺は最初から、こうやれって言っただろ!」

となって、結局、言った/言わないで揉めて、関係が悪化するだけです(苦笑)

そうではなく

「さすが○○さんですね!!最初指示された時は全然気づかなかったけど、たしかにこっちの方がいいですね!」

こんな感じで、いったん自分のエゴは捨てて、上司に自己重要感を与えてあげる。

こう言われたら、上司も1人の人間なので

「まっ、まー、わかればいいんだよ。」となり

(ちょっと悪いことしたな。今度からは、最初の段階で全部伝えられるように、注意しよう。)

と、自発的に部下との関わり方を改善しようとするはずです。

職場における、コミュニケーションの肝

こんな感じで、「自己重要感を与える」というのは、職場の人間関係を改善するうえで重要な要素なんですが、最後にもう1つ。

ここまで真剣に読んでくれたあなたなら、以下のように感じるかもしれません。

「さっき、”相手に期待するのを止める”って言ったのに、”相手に期待して自己重要感を与える”って、なんか矛盾してない?」

・・・

たしかに、一見矛盾しているように見えるかもしれませんが、実はそうではありません。

ポイントは、相手には、「自分は期待されている」と認識させておいて、自分は必要以上に期待しないことです。

職場の人間関係を円滑に保つ為に、相手にはしっかりと自己重要感を与える。

でも、自分は、必要以上に期待せず、期待を裏切られることも想定したうえで、事前にあらゆる手を打っておく。

一見相反するこの2つを同時にこなすことで、余計なストレスが溜まらず、職場の人間関係は改善されていきます。

・・・

ただ、このようにお伝えすると

「いや、俺は、本音をぶつけ合って、裸の付き合いをしたいんだ!」

という熱い人がいるかもしれませんが(苦笑)

それをしたいのなら、今日話した内容を実践して(仕事上の)信頼関係を構築した後でも、全然遅くありません。

なので、まずは、今日話した「3つの対処法」を実践することに集中してみてはどうでしょうか。

今回のまとめ

さて、今回は

「職場の人間関係を改善する為の3つの対処法」

ということで、以下の3つについてお伝えしました。

1.無理して仲良くしようとするのを止める

⇒ 適度に距離感を保って、自分のやるべきことに集中した方が、結果的に相手から好かれる。

2.相手に期待するのを止める

⇒ 相手に期待するのは止めて、常に、期待が裏切られた時のことも想定して準備をしておく。

3.自己重要感を与える

⇒ 相手に「自分は期待されている」という感覚を与えて、自発的な行動を促す。

・・・

もしかしたら、今日の内容は、人間味が薄くドライに聞こえたかもしれません。

ただ、私自身の経験を踏まえて、現実的かつ実践的な内容になるよう工夫しました。

特に、会社員時代の私のように、自社/他社問わず、100人以上のメンバーを統括して、引っ張っていかなければならない立場に立たされた場合。

教科書に載っているマネジメントの知識なんて、ほとんど役に立ちません。

不合理な人間は、教科書に書かれた理論どおりになんて動いてくれないからです。

それよりも、現場で活かせる、リアルな知恵を。

そう思って、今回の記事を書きました。

よかったら、参考にしてみてください。

では、今回も最後までありがとうございました!