どうも、eiji-kです。
今回は
「時代を越えて普遍的に成功するビジネスの2つの条件」
というテーマで話をします。
今のような先行き不透明な時代の場合
「これからは、どんなビジネスが成功するんだろう。」
「どんな商品を作れば、売上が上がるんだろう。」
特に起業して自分でビジネスをしている場合、こんな感じで悩む機会も多いと思います。
そこで、そんな悩みを解消すべく、今回は「失敗する確率が極めて低いビジネスの2つの条件」について話をします。
ちなみに、「俺はサラリーマンだから、そんな話関係無いね」と思ったあなた。
そんなあなたは、先ほどの”ビジネス”という単語を、”企画”や”提案”という単語に置き換えて、考えてみてください。
何かしらの仕事をして収入を得ている人であれば、無関係ではない話なので、ぜひご自身の立場に置き換えて、読んでみて欲しいと思います。
成功し続けるビジネスの「2つの条件」とは
ではさっそく、結論から言いましょう。
その「2つの条件」が何かと言うと・・・
1.その時代と環境における、「ルール」を正しく理解すること。
2.そのうえで、適切な割合でルールを壊すこと。
この2つです。
まず、1つ目の「ルールを正しく理解すること」について。
あれこれ考える前に、まずはこの言葉を見てみてください。
僕自身は、「ジョジョは王道漫画だ」という自信を持って、描き続けてきました。
漫画を描きたいのであれば、漫画の王道を知り、「黄金の道」を歩むという意識を持って欲しいと思います。
これは、世界3大漫画として名高い「ジョジョの奇妙な冒険」の作者、荒木飛呂彦氏の言葉ですが
ジョジョという作品を知っている人から見ると、かなり違和感ありまくりの発言なんじゃないかと思います。
ジョジョと言えば、「無駄無駄無駄ー!」「ウリリリィ」のように、独特なセリフが数多く登場したり
DIOや岸部露伴、プロシュート兄貴のように、一目見たら忘れられない、ぶっ飛んだキャラクター達が織りなす、独自の世界観で有名な作品です。
それはどう見ても「異端」であり、他の作品とは一線を画している。
多くの人は、ジョジョに対してこのような印象を持っているでしょう。
実際私自身も、「荒木さんは、好き勝手に自分の描きたい物を書いて、ヒット作を生み出している天才だ」と思っていました。
でも、当の彼は
「ジョジョは、基本的なルールに乗っ取って書いた王道漫画である」
と言い切っている。
コアなJOJOファンであればあるほど、違和感を感じざるをえないでしょう。
ただ、彼の書籍を読んでみると、先ほどの発言どおり、JOJOがいかに基本に忠実に書かれた「王道漫画」であるかがわかります。
「王道漫画のルール」を正しく理解し、そのルールに沿って作品を描く。
その地道な作業を繰り返してきたからこそ、JOJOという世代を越えて愛される名作が生まれたわけです。
・・・
成功するビジネスの法則もこれと同じです。
・今はどういう時代で、どういうルールに支配されているのか
・その結果、顧客は何を必要としているのか
これらを正しく把握できなければ、どんなに斬新なアイデアを考えても、どんなにハイスペックな商品を作っても、全然ダメです。
それらは、かなり高い確率で失敗するでしょう。
顧客至上主義の罠
このように、ビジネスで成功したければ、「その時代を支配するルール」や「顧客が必要とするもの」を正しく把握する必要があるんですが
こうやって言うと、中には以下のように感じる人がいるかもしれません。
「あー、はいはい。いわゆる顧客至上主義ってやつね。」
「アンケート取って、リサーチして、お客さんが欲しがる物を作って売ればいいんでしょ。」
・・・
多少なりともビジネスをかじったことがある人なら、こういう思考に至るかもしれません。
たしかに、この発想自体は間違いではありません。
ありませんが、この考えのままビジネスを進めてしまうと、「2つの意味」で失敗する可能性が高くなります。
まず、1つ目は「コモディティになりやすいから」です。
コモディティとは、「一般消費財」のことを指す用語なんですが
要するに、ありきたりで、凡庸で、その辺で簡単に手に入る物。
これがコモディティだと思ってもらえばOKです。
で、どうしてこのやり方だとコモディティになりやすいのかというと、表面的なニーズを汲み取って商品を作るなんてことは、誰でもできるからです。
アンケートを取って、その内容を分析して、顧客が欲しがる物を作る。
そんなのは誰でもできるし、他のライバルも皆やっています。
皆やっているということは、それと同じやり方をしても、結局その辺によくある、ありきたりでつまらない物しかできません。
同じ市場であれば、よほど工夫したやり方をしない限り、だいたい同じようなアンケート結果になります。
そのアンケート結果を真に受けて、ビジネスを始めても、結局その他大勢から抜け出すことはできないのです。
本当に必要な物がわからない。
次に、2つ目の理由ですが、2つ目は
顧客自身が、「自分が本当に必要としている物」をわかっていないケースが多々あるからです。
特に現代日本のように、衣・食・住全てが満たされて、生活水準がそれなりに高い環境の場合。
「自分が本当に必要としている物」を明確に意識して生きている人はそこまで多くありません。
なぜなら、そんなこと意識しなくても、普通に生きていけるから(苦笑)
そんな状況で、「あなたの悩みを聞かせてください」とアンケートを取っても、心の奥深い部分ではなく、上っ面で考えた適当な答えが出てくる可能性が高い。
もちろん、こういったアンケートも参考にはなるし、「傾向」を掴むうえでは有効です。
ただ、それをそのまま真に受けてはダメです。
あくまで、1段高いところから俯瞰して見て、アンケートに答えてくれた人達に共通する普遍的な何か。
そこに存在する「ルール」を抽象化して導き出すという作業をしなければ、顧客から強く求められるサービスを提供することは、難しいんですね。
このように、「ルールを正しく把握する」というのは
世間一般で言われている「顧客至上主義」とは違うので、その辺りは誤解しないでください。
ヒット商品(企画)を生み出す方法
「時代や環境を支配するルール」は理解できた。
これだけでも、成功できる確率は大きく上がります。
上がるのですが、これだけじゃまだ片手落ちです。
なぜなら、これだけだと「セオリーに忠実なだけ」で、どうしても競合と差別化が図れず、埋もれてしまう可能性もあるからです。
そこで、前半でお話しした2つ目の条件
「適切な割合でルールを壊す」ということが、必要になってきます。
この「適切な割合でルールを壊す」という行為。
もう少しわかりやすく言うと
「あくまで基本的なルールは押さえつつ、一部分だけオリジナリティを加える」
と言い変えることもできます。
例えば、先ほどの「ジョジョの奇妙な冒険」の場合。
世界観や、ストーリー、テーマなど、漫画に必要とされる基本的な要素はきっちりと押さえられている。
また、絵画における「王道」ともいうべきルールも、しっかりと踏まえられている。
そのうえで
「ドォーーン」や「ミィーーーン」や「ウリリリィ」のような、独特な語感から生まれる擬音が入ったり
独特なファッションで、見た目も中身もぶっ飛んだキャラクター達が次から次に登場したり
「ふるえるぞハート!燃えつきるほどヒート!」や「ヤレヤレだぜ」や
「ブッ殺すと心の中で思ったならッ、その時スデに行動は終わっているんだッ!」
のような、記憶に強く残るセリフが出てきたり。
こういうJOJO独自の「色」が随所に散りばめられている。
このように、「時代と環境におけるルール」 + 「独自の色」が適度にバランスされることで、ヒット作は生まれるわけです。
・・・
ここで重要なポイントは、「独自の色を出すのは、あくまで一部でいい」という部分です。
特にクリエイター志向が強い人は
「他人と絶対に被りたくない。」
「オリジナリティあふれる商品で勝負したい。」
という想いが強すぎて、100%のオリジナリティを追求しようとします。
100%オリジナルなんて物は原理的には不可能なんですが(苦笑)、いずれにしろ、この姿勢を貫こうとすると、かなり高い確率で失敗します。
なぜなら、「基本的なルール」を大きく逸脱した物だと、顧客側の理解の範疇を越えてしまうからです。
「なんか目新しい感じはするんだけど、いまいちよくわかんないんだよな~」
こんな感じで、オリジナリティだけが一人歩きして、顧客の琴線に触れない物になってしまうんですね。
そうではなく、あくまで「ルール」という共通の土台を押さえたうえで、一部分だけ「独自の色」を出していく。
そうすることで、顧客側も理解できるし、理解したうえで「新しいし、気になる存在」として受け入れてくれるわけです。
ちなみに、このルール(スタンダード)とオリジナリティの比率ですが
ルール 8 : オリジナリティ 2
くらいの比率が、ちょうどいい割合です。
こう言うと、「えっ、たったの2割だけでいいの?」と感じるかもしれませんが、それで充分です。
2割もオリジナルの要素があれば、それだけで充分目新しいし、充分目立てます。
そうすることで、ルールを正しく押さえたうえで、オリジナリティあふれる、魅力的な商品(サービス)になる。
そういうサービスを継続的に提供していけば、特定のファンができ、彼らから愛され、「失敗しないビジネス」が構築されていくわけです。
今回のまとめ
さて、今回の記事では
「時代を越えて普遍的に成功するビジネスの2つの条件」
ということで、以下のような話をしました。
時代を越えて成功するビジネスの条件とは、以下の2つである。
1.その時代と環境における「ルール」を正しく理解すること。
2.そのうえで、適切な割合でルールを壊すこと。
「ルール」を正しく把握しなければ、どんなに斬新なアイデアでも、どんなに完璧に作り込まれたものでも、そのビジネスは成功しない。
「ルール」を把握する時は、顧客の発言やアンケート結果を真に受けるのではなく、一段高い位置から「本質」を理解する必要がある。
ルールとオリジナリティの比率は、「8:2」を目安にするといい。
・・・
冒頭でもお伝えしたように、今回の話は、起業家や経営者だけでなく
・サラリーマンの人であっても
・サービス業の人であっても
・クリエイターの人であっても
特定の何かを提供することで収入を得ている人全員に関連した話です。
「ルールを正しく把握する方法」や、「ルールの壊し方」といったアドバンスな内容については、メルマガやセミナーで説明します。
なので、その前にまずは、今回お話しした「2つの条件」。
この2つをしっかり理解しておいてくださいね。
では、今日も最後までありがとうございました!